本研究は、情報提示として振動が当たり前に用いられることに疑問を抱いたことから始まりました。 近年は、情報を人にどのように伝えるかを考えるデザインも増えてきています。 ウェアラブルデバイスなども普及し、用途の異なったさまざまな情報を一つのデバイスが孕むようになった中、振動以外の情報提示はあまり普及していません。 そのため私は、新たな情報提示の可能性として締め付け刺激を提案したいと考えました。
本研究は、情報提示への応用を想定し、装着に必要なバンドを短くすることによって締め付け刺激を与える手法を提案します。 そのために、締め付け刺激の持つと考えられる、刺激を保持できる特性を明らかにし、締め付け刺激の与える印象を調査します。 その特性と与える印象の2つから、締め付け刺激がどのような情報の提示に適しているかを考察します。 それによって、情報提示への応用を想定した手法として提案します。