記憶への負荷を軽減した
パスワード設定方法の提案

公立はこだて未来大学
システム情報科学部 情報アーキテクチャ学科
システム情報科学部
情報アーキテクチャ学科
情報デザインコース 安井重哉研究室

里館佳樹

函館展
東京展

覚えやすく安全なパスワードを求めて

私は記憶力があまりよくありません。 なのでパスワードを設定するときは「忘れなさそうなもの」を考えます。 調べてみると、私以外にも「忘れてしまう」という理由で0000のようなパスワードだったり、重複したパスワードを利用している人が多いことがわかりました。 そこで私は、もっと覚えやすく、他人からも推測されにくいセキュリティが高いパスワードを作れないかなと考えました。

自身の思い出や経験を用いるパスワード設定手法

本研究では絵を用いてパスワードを設定します。 パスワードを設定する際には、複数の絵と自身の思い出や経験などを対応付けて選択することで、エピソード記憶や自伝的記憶というものになり、覚えやすくなると考えます。 また、このような意味のある構造をパスワードに与えることで、自然な対応付けというものになり、 絵を見ただけで自分がすでに入手している情報と関連づけることができます。 すぐに解釈してパスワードを認証することができるため、新たに覚える情報も少なくてすみ、長期間覚えることができると考えます。 提案するパスワード設定方法は、「パスワードを保存する」機能があるようなブラウザやSNSなど、長期間パスワードの認証を行わないようなケースにおいて有用だと考えます。