電子書籍は、リーダの音声ガイドを利用することで、聴覚を使って読むことができます。 その為、利用者の中でも、特に文字を視覚によって読むことが困難な人にとって、電子書籍は情報を得るのに重要な役割を果たしています。 そこから私は、視覚障害者と読書の関係に着眼し、ニーズに沿ったリーダを研究しようと考えました。
本研究の目標は、視覚障害者の読書環境を改善することです。 そこで本研究ではまず、視覚障害者の読書方法や既存のメディアに対する不満などを調査しました。 その後調査結果を元に、視覚障害者にとって扱いやすい操作方法や機能を備えたタッチスクリーンデバイス用の電子書籍リーダを設計しました。 設計した電子書籍リーダは、視覚障害者が扱いやすいように音声・振動出力を主体とする、視覚情報には依存しないものを目指しました。