私は、児童の自然や生物に対する知識や認識力が年々低くなっていることに危機感を覚えました。 自然や生物への興味関心が以前より薄れてきていること、またこれらにより理科離れが進んでいることが原因だと考え、児童に自然や生物へ興味を持ってもらえるような学習ツールを提案しました。
本研究で提案した学習ツールは、理科教育の教材として広く用いられている昆虫を題材にした、組み立て可能な学習用のおもちゃです。 昆虫の構造に則った複数のパーツでできており、児童はパーツを自由に組み替えて正解の形を探しながら、身体の構造や特徴などを理解することができます。 また、飽きずに楽しみながら使って頂くために、各パーツを正しく組み合わせると昆虫の生態に基づいたインタラクションが返ってくるよう設計してあります。 この学習ツールを用いた学習体験から、児童の主体的な学習を促し、昆虫に限らず色々な生物や自然科学に興味をもってもらえることを目的としています。