顔の部位の表現が異なる3Dキャラクタの印象評価の研究

成田周平(角薫研究室)

3Dキャラクタ

印象評価

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研究背景

昨今,イラストソフトや,3Dモデリングソフトなど,様々なクリエイター向けのソフトがあり,様々な表現をすることができるようになった.中でもこれらの技術を利用してキャラクタを作成するクリエイターは多い.キャラクタを作成するにあたって,キャラクタの印象はクリエイターが考慮する要素として重要なものである.また,キャラクタの顔はキャラクタの印象を形成するものの一つであり,顔のパーツの形状や位置,大きさなどの違いによって与える印象が異なる.しかしながら,素人にとって目の大小や輪郭の形,眉毛の位置などのパーツの違いによって与える印象を意識しながらパーツを組み合わせてキャラクタの顔を考えることは一般には難しい.

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研究内容

「賢い」「クール」などの印象語は顔の部位をどのようにすることで表現できるか,様々な顔の部位の組み合わせのパターンを用意し,被験者に印象評価してもらうことで検討する.そして,キャラクタの顔の特徴とキャラクタの印象がどのような関係性を持っているかを調査し,素人にとってもある程度目安となるような関係性を明らかにした.実験によって中立の刺激である顔とそれ以外の顔に印象ごとに有意な差があるか分析した.そしてキャラクタ,パーツによる印象への影響について考察した.