IT技術を用いた一体感を向上させる新たな鳴子の提案

大勝功太郎(姜研究室)

一体感

コミュニケーション

感性工学

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研究背景

よさこいでは複数人で同じ衣装を着用し,音楽に合わせて踊るパフォーマンスであるため,一体感のある演技が求められている.その一体感を高め,パフォーマンスを向上させるために鳴子が用いられている.鳴子の音がピッタリ揃うとチームの一体感が向上し,観客にも良い印象を与えることができるため,鳴子の音を揃えることは重要である.しかし,現在よさこいで使用されている鳴子は,踊り手の聴覚のみで感覚的に音の揃い具合が判断されているため,鳴子の音を複数人で完璧に揃えるのは難しい.

02

研究内容

本研究では,よさこいにおける一体感を向上させる新たな鳴子を製作し,その有効性を確かめる.事前調査の結果から,「視覚,聴覚など多様な感覚を活用し,コミュニケーションを活性化させ,音を揃えることができる鳴子」というコンセプトで,IT技術を活用したプロトタイプを製作した.パイロット実験後,プロトタイプを改良し,評価実験を行った.その結果から,プロトタイプはタイミングが揃っていることや,ずれていることを気づかせることで周りと合わせようとする意識を高めることができたと判断された.つまり,本研究で提案するプロダクトが,使用者に音を揃えることを促し,一体感の向上に繋げることができたと示された.